【-2/24限定】Port Doré / 壊れていた指輪（ローマ1-3世紀）

壊れていた指輪（ローマ1-3世紀）

青銅製の壊れたリングの欠損した部分を金で補ったまさに'金継ぎ'リング。
銅は金位としては低い素材ですが、金を使って治す行為により金に値する価値があるというリスペクトを示すと同時に、壊れて’不完全’になったことでその価値を一層高めるという侘び寂びの哲学に基づいた金継ぎの技法の本質を内包しています。

インタリオは何かを手に持った神様らしき姿が彫られています。（長い方が縦）

※サイズ直し不可。
※K24(=純金)は非常に柔らかい性質を持ちます。
他の金属に比べて傷や歪みなどの経年変化が起きやすいという特徴がありますが、そのさまを愛でていくことを本ブランドのコンセプトやデザインの一部としておりますことをご理解いただきますようお願いいたします。
（軽度の歪みに関してはメンテナンスとしてお受けできますので必要な場合にはお問い合わせください。）

素材：K24YG、古代の青銅製指輪の一部（ローマ1-3世紀）
サイズ：#11
モチーフ：およそ9.5 x 15.7 x 1.6mm
アーム：およそ 2.5mm　厚み1.4mm程度　 



Port Doré （ポードレ）
＝「黄金の港」を意味する造語。

「キラキラしたものが遠くから運ばれ、流れ着き集まってくる”港”。その港の傍にある『名前は初めて聞くがとびきり美味しい海の幸』をふるまう、素材にやたら詳しい小さな料理店のような存在でありたい。」
という作家自身の言葉通り、異国情緒や古代のイメージを感じさせる造形と質感が魅力的なPort Doré のジュエリー。

海外に渡りジェロモジスト（英国宝石学協会認定）の資格を取得するほどに石に魅せられた作家自身が純金やレアストーン、自ら採取し研磨した鉱物、考古遺物、隕石などロマンを感じさせる素材を世界中から蒐集、厳選し、その特性を活かしてひとつひとつ丹念にジュエリーとして仕立てています。

その石が生まれたプロセスや土地にまつわるストーリーが与えた豊かなイマジネーションを源として具現化されたPort Doré の世界。

また、そのこだわりは石だけでなく、地金は24金（＝純金）に限定して使用する徹底ぶり。
作家のインスピレーションのひとつとなっている古代の装身具も多くが純金で作られており、独特の風合いは他とは一線を画します。
純金ならではの黄金色、肌に触れた時の柔らかさに伴うなじみの良さなどその表情や性質には格別の味わい深さがあり、純金の地金の柔らかさによって生じる独特の経年変化（＝細かな傷の重なり）の様相には古代的なデザインと相まって過去へと逆行していく、同時に過去が現在に表出してくるような不思議な感覚を覚えます。
石そのものの魅力やストーリーに加えて使い込むごとに世界観が強化されていくさまに古代の人々の暮らしと現代を生きる私たちの暮らしが混じり合います。